当店では、反物からの染物を専門に承っておりますので、従来より江戸小紋の染めは、お客様よりご好評頂いておりました。
男性の江戸小紋の染めは、扱っている店も少ないため、ご興味のある方は
是非、当店にお問合せ下さいませ。サンプル見本の貸出も可能ですので、通販でも好評です。
遠目には無地に見え、近くで見ると繊細な柄が表現されているのが江戸小紋の柄です。伊勢の型紙で彫られ染職人の技により完成します。江戸小紋のルーツは、武士の裃にあります。
江戸時代、それぞれ裃の柄を見ればどこの藩に属しているか分かりました。これを定め柄と言い、徳川家の御召十、紀州藩の鮫小紋、前田家の菊菱、島津藩の大小あられなど藩により柄が決まっていました。
裃から引き継がれた江戸小紋の型染めは、現在東京で染屋さんが、わずか数件残っているだけです。着物の書籍の一部では、「男性の江戸小紋の染めは、絶滅寸前である」と、その希少性が掲載されています。
当店では、高度な伝統技を今に残す本物の江戸小紋染めをご紹介させて頂きます。
写真下左は、実際の裃で鮫小紋の柄になります。近くで見てもこれだけの存在感があります。本型染めは染め上りにも立体感があり、色柄の魅力に思わず引き込まれてしまいます。
右側は、行儀という柄で柄が45度の角度に見えることから、身体のしぐさに喩えて「行儀がいい」という意味からきています。どんな色も自由に染出しできます。
江戸小紋といえば、様々な柄がありますが、略礼装に代表的な柄は鮫小紋、行儀、角通しを江戸小紋三役といいます。写真でそれぞれの柄を見てみましょう。
江戸時代の裃で使われていた鮫小紋の柄で見てみると、染め上がりにも立体感があり、奥行きのある染めの魅力を感じます。行儀の柄は、柄が45度の角度に見えることから、身体のしぐさに喩えて「行儀がいい」という意味からきています。どんな色も自由に染め出しできます。
上記の江戸小紋三役に加え、毛万筋などの縞模様と、大小あられの柄を入れた5柄は江戸小紋五役といいます。毛万筋は、男性の着物では良く愛用され粋筋の着物として凝ったおしゃれを演出します。角通しは行儀と似ていますが、細かい正方形が縦横に細かく並びます。縦にも横にも筋を通すという意味があります。
当店の江戸小紋を染めて下さる職先の中でも、一流の技術を持つ廣瀬染工場をご紹介します。
東京都新宿区中落合にある染工場では、大正7年から本型染めによる江戸小紋を染めていらっしゃいます。
江戸小紋の型紙を4,000枚所蔵し、伝統技術で染め上げる「男の本格江戸小紋」をご紹介します。
最近では、四代目の廣瀬雄一さんが、KOMON HIROSEブランド設立。着物以外にストールや和傘などの江戸小紋染めで創作し、海外でも活躍しております。その模様はテレビ東京「ソロモン流」でも放映され、今話題の人になっております。
廣瀬染め工場では、お誂え染を希望されるお客様には、工場内見学と和室での型紙選びをすることが出来ます。勉強会としての工場見学はお受けしていませんが、倉にある型紙をご覧になれたり、染上りの布地の色を見て色選びをすることができます。
廣瀬染工場の三代目の廣瀬安男さんが詳しく説明して下さいます。
工場見学の時は、男着物.com 店主の私が、ご同行ご案内させて頂きます。(現在工場が多忙のため、工場見学はお休みです。)
江戸小紋染めの技を伝えるのに、もっとも重要な役割を果たすのが型紙です。
伊勢の型紙職人によって彫られた伊勢型紙は、創業以来増え続け、コレクションともいえるほど膨大なものになります。
すでに何度も染出しし、使えなくなったものもありますが、型紙が今でも使えるものを選び染出しします。実際にご覧になると、その精緻な彫り技に驚かれることでしょう。
男着物.comでは、廣瀬安男さんのほか伝統工芸師による江戸小紋の染めを専門に承っております。
男着物.comでは、貴少な江戸小紋染めを少しでもお求めやすい価格でご提供したいと考えております。染め上りサンプル生地も、当店にあるもの以外に、廣瀬染め工場からのご協力可能です。
江戸小紋の型は、染工場に行かなくても、絵刷りという型紙をコピーした用紙にて見ることができます。
染色は無限にあります。無地染めを得意とする当店では、無地染めのサンプル生地も多数ございます。お好みにより、裏目引き染めでより立体感のある染めも表現できます。
当店で染上がった江戸小紋の一例です。縫紋や、染抜き紋などの家紋を入れることも出来ます。男性物以外に、女性用にも勿論染出し可能です。
毛万筋の柄は、着物以外に羽織にも向きます。柄が細かくなればなるだけ、全体の色は白っぽく感じられます。
お好みの色を出すのは、イメージを充分働かせるような想像力を要しますが、それだけに思い通りに染上がると、より楽しみが広がります。毛万筋の柄は、着物以外に羽織にも向きます。柄が細かくなればなるだけ、全体の色は白っぽく感じられます。
お好みの色を出すのは、イメージを充分働かせるような想像力を要しますが、それだけに思い通りに染上がると、より楽しみが広がります。
極鮫小紋でも、このような墨色はもっとも難しい技術を要します。染めの型継ぎの後を修正する地直しが大変だからです。
極鮫小紋を希望される方で、裄が2尺(76cm)以上の方は特別幅広反物で染めます。特別に注文したものでないと、この幅の生地はありません。
鮫小紋は格式高い柄行で略礼装になります。大幅の白生地から染め落款が入ります。
後世に残る伝統工芸品は、表生地と同系色の裏生地を染めて入念に仕立します。出来上がりの仕上がりも見事です。
両方とも扱っておりますが、まずは機械捺染の江戸小紋をご紹介します。
本型染めの江戸小紋については、別コーナーからご覧ください。
商品名 | 価格(税込) |
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本型染め・鮫小紋 | 159,000 円
(174,900円)
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商品名 | 価格(税込) |
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本型染め・行儀 | 188,000 円
(206,800円)
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商品名 | 価格(税込) |
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本型染め・極鮫小紋 | 198,000 円
(217,800円)
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本型染め・極毛万筋 | 198,000 円
(217,800円)
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本型染め・極角通し | 198,000 円
(217,800円)
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商品名 | 価格(税込) |
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本型染め・特殊型紙 A | 228,000円
(250,800円)
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本型染め・特殊型紙 B | 238,000円〜
(261,800円〜)
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商品名 | 価格(税込) |
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ガード加工 | 8,500 円
(9,350円)
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縫紋 | 10,000 円
(11,000円)
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裄2尺以上の方 |
18,000円割増
(19,800円割増)
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