2004年に男着物.comを開設してから、ほぼ毎日様々なご依頼があります。その中で、多くのご質問を頂きますが、これらをQ&A形式にまとめてみると、着物の基礎知識が学べます。
このコーナーでは、お客様に必要と思われる情報を Q&A形式にてお伝えしていきます。これまでの経験が、お役に立てれば光栄でございます。
男の着物入門者の方、男の着物をもっと知りたい方へ、 着物は専門用語や、TPO、あるいは見知らぬ習慣などがたくさんあり、難解だと思われていますが、初歩的な内容からご紹介しております。
・男着物・装いの種類 ・男着物・季節の装い ・男着物生地 ・寸法関連 ・お手入れ ・染めや織物関連 ・男着物のTPO ・男着物・家紋 ・仕立関連 ・男着物入門 |
この項で、男の着物の種類というのは、「装いの種類=スタイル」を意味しています。
装いの種類に関して覚えていくのは、着物の基礎知識のはじめの一歩です。
男の着物の装いの種類は、何種類あるかお分かりでしょうか?
大きく分けると、3種類です、「着流し」「羽織姿」「羽織袴姿」その他にもあります。
着流しという言葉は、通常は着物に帯を締めただけの姿を言います。ただし従来は、袴をつけない羽織と着物だけの姿を着流しと表現していて、現在でも時折、その意味で使われることもあります。
秋からの外出で、羽織は必ず着ないといけないという決まりはありません。 一般的には、10月中頃からは寒くなりますから、着物で外出するときは、羽織を着用することが多いでしょう。 これは防寒としての役割で、一般的な季節による装いの仕方になります。
着物の季節では、羽織は秋冬になって寒くなってから着るものと思われていますが、
その意味では、夏の暑い時期では、夏に羽織を見につけるかどうかなど、装いの感覚は時代によって感覚は異なっているように思います。
特に日本的な芸事などをされていない方の場合は、袴姿というのは結婚式での黒紋付袴を連想されるでしょうから、袴のことを一般的に礼装で使われるというのが一般的な解釈だとは思います。
これは比較的よくある質問です。袴は、礼装のものと思われていますが、普段着に使える袴もあります。 これは主に、2種類のタイプに分けられます。