男性の着物や羽織に付ける家紋には、「縫い紋」と「染め抜き紋」の2つのタイプがあります。
「縫い紋」は、縫い糸で刺繍のように家紋の輪郭を表現したもので、主に男性の紋に使われるのは「芥子(けし)縫い」と「まつい縫い」です。
もし、ご自分の家の家紋がすぐにわからない場合には、ご両親に聞いてみるのがいいでしょう。たいていは、「うちの家紋は丸に橘ですよ」とか、「丸に横木瓜(よこもっこ)ですよ」など、紋を覚えていらっしゃる方が多いものです。
家紋には、丸付きと丸なしがあります。ここで言う丸付きという表現は、家紋の周囲に丸があるか、無いかを区別する為に言います。家紋の周囲に丸があるものは丸付き、丸がないのもあります。次の家紋をご覧下さいませ。
はい勿論大丈夫です。婚礼用に羽織に縫紋を入れる方はよくいらっしゃいます。
羽織が仕立上がった状態でも、背縫いの一部を解いて、縫紋を入れてから背縫いの部分を縫い合わせしますので、特に問題なく出来ます。通常は反物の状態で縫紋を入れて、その後仕立しますが…
家紋がないという方は、ときどきいらっしゃいます。一番多いのは、海外の方でもちろん家紋などを伝統してお持ちでないケースの方と、日本に住んでいらっしゃってご両親や親戚などに聞いてもわからなかったというケースもまれにあります。この2つの場合についてご紹介していきたいと思います。