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100のQ&A 回答実例集
男着物・家紋

男着物・家紋についてをご紹介しています。
4)婚礼用にあとから縫紋を入れることは可能ですか?

Q. 
婚礼用の羽織に後から縫紋を入れることは可能ですか?

A. はい勿論大丈夫です。
 婚礼用に羽織に縫紋を入れる方はよくおられます。羽織が仕立上がった状態でも、背縫いの一部を解いて、縫紋を入れてから背縫いの部分を縫い合わせしますので、特に問題なく出来ます。
通常は、反物の状態で縫紋を入れてその後仕立しますが、応用範囲広く着られるように、羽織の紋を入れないで仕立てたお客様が、その後縫紋を入れるのを希望される場合もあります。羽織に後から、縫紋を入れるのを希望される方は時々いらっしゃいます。

続いて家紋についての質問を記載しておきます。


Q. 着物にも一緒に縫紋を入れる必要がありますか?

A. 男性の羽織は、コート類と異なり室内でも脱ぐ必要はありませんし、略礼装として、羽織姿のようがきちんと見えますから、婚礼にはふさわしい装いです。袴を組み合わせることも多いでしょう。

男性の着物は、羽織姿や羽織袴姿が一般的な正装になりますから、よそ行きでも、結婚式の披露宴に招かれた場合や、各種パーティから式典など、格式高い装いをした方がいい場合は、羽織にだけ縫紋を入れるといいでしょう。
茶道などの芸事をされている場合は、すでに着物に縫紋が入っていることでしょう。芸事の場合は羽織をつけない着物と袴姿が正装になりますから、一般の方とは異なります。
ご夫妻で結婚式の披露宴に招かれた奥様からの質問を記載しておきます。

Q. 女性は男性のように羽織を着る必要はあるのでしょうか?

A. 女性の着物は帯付が正装になりますから、男性のように羽織に縫紋を入れて正装になるということはありません。
例えば、奥様は色無地や江戸小紋に、袋帯という幅の広い礼装向けの帯を締める場合は、この着物に縫紋か染め抜き紋を入れることが多いでしょう。

女性は、略礼装や礼装の場であっても、着物に家紋を入れて豪華な袋帯を締めれば、充分格式高い装いになります。それが男性と女性の違いです。

男女共に縫紋は、染め抜き紋と縫紋がありますが、男性で染め抜き紋は、黒紋付の羽織袴や、各種芸事で使われますが、結婚式披露宴などに参列するような場合、一般の方でしたら色無地着物の羽織袴を着ていると礼装、略礼装として、羽織に染め抜き紋まではするケースはまず少ないでしょう。

以上、家紋についてお分かりになったでしょうか。
縫紋がついていても、それほど大げさな色でなければ、おしゃれな場所でも応用範囲広く、羽織姿が活用出来ることでしょう。

             
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