季節の装いのQ&Aをご紹介しています。
6月の場合、その時期によって半衿は異なります。6月に入ると、半衿も「絽」という透けた素材のものを付け、季節を先取りして早めに夏の装いにする方もいらっしゃいます。
6月も10日前後、あるいは中ごろまでは冬物の半衿でもいいです。中頃からは季節を先取りして絽の透けた半衿を使うのもいいでしょう。
絽の半衿は、正絹で絽目になっているものと、小千谷縮の麻でできた絽目の半衿と、2タイプがありますので、用途によって使い分けると良いでしょう。
カジュアルな装いでしたら、麻の涼しげな半衿はなかなかいいものです。
夏の絽の半衿を選ぶ時に注意したいのは色の見方です。
袋に入っている状態では、布地が4枚ぐらい重なっていますので濃く見えますが、これを広げて実際に襦袢につけると、衿芯の白が透けて見えますので、少し薄く涼やかな色になります。
もし、袋から出すことが可能であれば、広げた半衿の下に白い紙か布を置いて見てみましょう。そうして、実際の色がわかる状態で着物の色を組み合わせてみると、イメージがつかみやすいです。袋に入った状態で選んだときと比べると、涼やかで爽やかな色に変化しますから、それをよく見て選ぶといいですね。
6月中は単衣の季節ですから、夏物に絽の半衿をつけなくても、冬物の従来の衿でも十分大丈夫です。着物を着る季節に合わせて、半衿も季節を先取りしてみると楽しいものです。
全体の装いを考えて、半衿の色、羽織紐の色、角帯の色など、これらを季節に合わせて選べば自分なりの装いが楽しめます。
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