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100のQ&A 回答実例集
染めや織物関連

染めや織物関連についてをご紹介しています。

3)男の江戸小紋を染めてみたいのですが、どんな柄がいいのか考えています・・

A. おすすめは、鮫小紋の柄です。極型の毛万筋や角通しはじめ、凝った極物の柄もありますが、鮫小紋が一番用途が広いので、どんな場面でも重宝する着物になります。

江戸小紋を染めたいお客様の中でも、結局迷ったけれど、鮫小紋にしたという例はよくあります。鮫小紋は、江戸小紋三役と言って、行儀と角通しと三柄共に、略礼装の装いになるという意味で格式高い装いが出来るためのオススメの逸品です。

 

よそ行きの場所では、格式があるような式典から、結婚式披露宴、あるいは、茶会などでも鮫小紋はご依頼をよく承ります。茶会では着物に縫紋を入れるか、染抜き三つ紋をご依頼される方もおられます。白く染め抜かれた家紋は、見事に格式高い雰囲気を漂わせます。
各種、行事などの式典やパーティ、あるいは結婚式の披露宴などでは、羽織に縫紋を入れることもよくあります。黒系の鮫小紋に濃い茶系の色糸で輪郭を表現した縫紋は、しゃれた雰囲気があり、着物や羽織の格式だけはなく、おしゃれな趣を感じます。

江戸小紋は、ご存知の通り、武士の裃に使われていた柄で、定め小紋というように、江戸小紋の柄を見れば、どこの藩か分かるように、現代の制服のような役割を果たしていました。
大小あられは、薩摩藩島津氏、菊菱は加賀藩前田氏、鮫小紋は紀州藩徳川氏、のように裃の柄は、細かくて精緻な模様だけでなく、大切な意味を成していました。

現在では、これらの柄の区別は、家紋のように各家に引き継がれている訳ではありません。
現在の男の着物で、一般的な解釈では、鮫小紋は、色無地に準じて着られる幅広い用途のある略礼装という立場になります。
色無地に準じて着ることが出来れば、どのような場面でも着る機会は広がります。
角通しや行儀、毛万筋も確かに遠めから見れば、無地に見えますが、鮫小紋の方がより色無地に近く見えるのは、全体に鮫の模様が細かく繋がっているように見えるからです。
そのため、柄選びでも一般的にもっとも需要が高いものとして人気があります。

江戸時代には、この裃の柄は、その柄の細かさで上級武士から下級武士まで階級により、色無地の着物に上下関係もあったそうですが、現在は、勿論、その柄の細かさで家柄を表現している訳でもありません。
男の着物では、本型染めの鮫小紋を初めとする、江戸小紋は、もっとも高級な幻に近い染物になっています。

全体に無地感覚に見える鮫小紋は、極鮫小紋になればなるだけ、白っぽく薄地に感じられます。
ですから、鮫小紋の柄をある程度、はっきりと見せたいのであれば、あまり極小の鮫小紋にしない方が柄としても面白さは残ります。逆に極鮫小紋をご希望される方は、伊勢の型紙で職人の技を屈指して作られた型紙で染められ、その後、伝統の染技で着物に表現された希少性に価値を高く置いていられるのがよく分かります。

当店では、本型の江戸小紋染を専門に請け負っております。機械捺染のプリント染めが現在の主流にはなっていますが、江戸時代に裃で使われていた江戸小紋は、鮫小紋の染めがもっとも代表的な柄のひとつです。
これまでに、鮫小紋の受注をお受けし、皆様喜ばれております。
茶席や結婚式、その他、凝ったよそ行きの着物として、着用後も嬉しいご感想を頂いております。

当店では、東京都新宿区の歴史ある染め工場に主にお願いしています。
三代目の廣瀬雄一さんは、海外でも活躍される様子が、テレビ東京「ソロモン流」で放映され、大変な人気となりました。
幻級の江戸小紋の本格染め、その中でも鮫小紋は、男の着物柄で、もっともベーシックな伝統柄です。どうぞご検討してみてください。

 
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