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男着物のq&a
男着物のQ&A 回答実例集
1.色の特徴を理解し、その人らしさを表現していきます。

季節の装いのQ&Aをご紹介しています。

2) 夏は暑いので、男の着物でも着る時に何か工夫は出来ますか?

A. これは、時々いただく質問です。
確かに、真夏に着物を着れば洋服でも暑いのに、和装になればさらに暑く感じる場合があります。
盛夏の7月、8月の場合は、単衣の着物ではなく、透けた絽や紗、あるいは麻の小千谷縮などを着ると、見た目が涼しく見えるだけでなく、肌にさらっとした感覚や、着心地はいいのですが、それでも、確かに夏の暑さはこたえるものです。

そこでお勧めなのが、まず簡単にできる方法では、扇子で顔を仰ぐ方法もありますが、もっと簡単に涼しくできる方法があります。夏の盛りに長時間歩いていて暑さがこたえるときは、人前ではとても見せられない方法ですが、片手で着物の襟を少し持ち上げて、パタパタ仰ぐように風を少し送り込んでみましょう。すると胸元に風が入り、一瞬ほっとします。しばらく歩いたときなどに時々立ち止まり、このようにして私は暑さをしのいでいます。

夏の外出には、扇子を必ず持ち歩いて、バッグの中に入れておくか、帯の所に挟むとよいでしょう。
人前で扇子を使うときには、上品なしぐさに見える方が良いと思いますので、扇子にも使い方があります。顔の横からパタパタと仰ぐのではなく、顔の下から風が来るように、扇子を上側にしてゆっくり仰ぎます。そのほうが見ている人は涼やかに優雅に見えます。扇子の使い方一つでも雰囲気が変わってきます。

その他、本格的に暑さ対策をするのであれば、小千谷縮など麻の着物でさらっとした心地よさを知っている方は、襦袢、肌着に麻を利用することです。最も心地よいのは、やはり麻100パーセントのものですが、その襦袢は、座って立ち上がった時に、膝の部分が飛び出したように膨らんでしまうことがあります。生地が硬い麻の素材にはこのような特徴がありますので、襦袢として好まれるのは、麻の混紡である麻とポリエステル、あるいは、麻と綿が一緒に入った「綿麻」と呼ばれる素材が好まれる傾向にあります。そして、値段も麻100パーセントのものよりお得です。お客様の中には、暑さ対策として麻100パーセントの長襦袢を誂えるのを希望される方もいらっしゃいますが、それはお好みで使い分けるとよいでしょう。また最近では、麻100パーセントの半襦袢も既製品で出ておりますし、麻の半襦袢もよいものです。

夏の定番「小千谷縮の着物・麻無地」

綿麻素材

一般的に夏の襦袢に、木綿の半襦袢やポリエステルの絽の半襦袢を使っている方もいると思いますが、通気性が悪く非常に暑苦しく感じますので、困っている方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、少し予算をかけて麻混の素材に変えてみるといいでしょう。

足袋も夏用が出ています。木綿以外に麻の生地も出ています。麻の生地は木綿と異なり、履き心地もさわやかなものです。履き心地はサラッとしていて、見た目にも涼やかでとても良いものです。色は、薄グレーの麻足袋などは見た目にも季節感を感じ、とてもオススメです。

その他、当然、汗を拭く手ぬぐいも、袖の中、あるいは、着物の上前の身頃のところに挟み込むだけで非常に便利です。

夏の装いは、工夫するところが沢山あるかもしれませんが、それぞれ研究して試してみてはいかがでしょうか。

                      

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