季節の装いのQ&Aをご紹介しています。
A. 夏の男着物の代表的な素材には「麻」「紗」「絽」があります。
これらの3つは夏の着物の代表的なものですが、浴衣感覚で着れる気軽な夏の装いでは木綿や綿麻が使われます。綿麻は木綿と麻の混紡ですから、木綿よりもさらっとして、張りのある生地になります。
そのほか、サマーウールという透けた素材のウールがあります。夏の羽織や着物、袴生地としても使うことができます。
「麻」は、さらっとした着心地で、とても肌に心地いいものです。麻の中で最も有名なのは「小千谷縮(おぢやちぢみ)」で、縦に細かくシボがある夏の代表的な着物の素材です。
「紗」と「絽」の違いは、Q&A「紗」と「絽」の違いは?」に詳しく書きましたが、実用的な「紗」に対して「絽」はどちらかというと、フォーマルなイメージです。
さまざまな夏の素材を、用途やシーンに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。