TOP130名の作成例ご依頼方法価格のご案内店舗紹介無料見積もり・問い合わせ
男着物のq&a
男着物のQ&A 回答実例集
男着物の生地についてQ&A回答集

男着物の生地をご紹介しています。

2) 男物のお召しと紬はどう違うのですか?

お召と紬の違いは、近くで見ればすぐに分かります。これは織糸の違いにより質感が異なるからです。
お召は全体に輝くような光沢がありますが、紬は紬特有の鈍い素朴な光沢があります。
さらにお召と紬では織り方も違います。お召は、糸に縒りを多くかけて織りますので、生地の風合いも異なります。それぞれもう少し詳しくご説明します。

@紬とお召し・見た目と、用途の違い
お召と紬の区別は、見た目で判断するならば、お召は、全体に輝くような光沢があり、お召特有の高級な輝きが感じられます。
そのため、よそ行きの高級感を持つ生地として略礼装によく使われます。紬は、紬特有の鈍い光を放ち、素朴な味わいが感じられます。それは、生地の表面が、細かい節があり、紬特有の凹凸が見られるからです。紬は普段着の気軽な場所から、コーディネート次第でよそ行きのものとしても着られる応用範囲の広いものです。

A紬とお召・織り糸の違い
お召と紬の生地質が、見た目上、どうして違うのかというお話をさせて頂きます。
お召と紬は使われている糸が違います。

お召は生糸を使うので、生糸の持つ均一な糸がお召の持つ高級な輝きを生み出します。
紬は紬糸が入っているので、紬特有の節が出来上がります。正確には、紬糸が入っていない生糸で織った大島紬なども紬と呼ばれているものも一部含まれますが、一般的に紬と言われているものは、紬糸が織り込まれております。

ここで、生糸と紬糸について説明いたします。
生糸も紬糸も繭を加工して作られますが、生糸は繭の一部の糸口から糸を引っ張り、それをつなげてみると約1000m〜1500mほどになりますが、その細くて長い糸を生成して生糸が作られます。健康な蚕であれば、細くても、まっすぐ切れない糸ができるのです。お召しは、この生糸を染色し(先染め)糸に撚り(回転)を掛けて織り込みます。別名先染めのちりめんとも言います。そのため、生地の表面が生糸特有の輝きを持ち、紬の様なざらざらした質感は持っていません。
紬は見た目に節があるのは紬糸が入っているからです。
紬糸は、繭を煮てそのまま広げ袋真綿を作ります。真綿の糸を引きながら紡いで一本の糸にしますので、これを紬糸といい太さが均一でない糸が出来ます。紬糸は糸を作るときに切れたりする場合もあり、結び合わせつなぐために節のある糸が出来上がります。
その紬糸で織った生地が紬になります。生地の表面に紬特有の節が凹凸となり。素朴な味わいがある雰囲気があります。

ただし、現在の紬は、縦糸に生糸を使い、横糸に紬糸を使う織りも多いため、全体に見ると生糸の持つ光沢が強く感じられる紬もあります。これは米沢紬でよく見られます。
紬糸の特徴を最も強く感じるのは、真綿紬です。真綿の糸を使うのが縦糸と横糸にとも使ってある紬は真綿紬といい素朴な風合いがあります。これは結城紬に代表されるものです。織り方によって、紬もそれぞれに風合いも異なってきます。


   
>Q&Aトップページへ戻る                      >次ページへ進む

 

まずは無料相談してみる   男着物.com作成例へ進む

ご来店予約・お問い合わせ