男着物・寸法関連についてQ&Aをご紹介しています。
A. 裄は、腕を45度にしてから、着物の袖口がくるぶしの上辺りにきていれば、ほぼ丁度良い裄の寸法になります。羽織の裄は、着物の裄よりも、2分(5mm前後)長くなります。
実際に裄の寸法を計るには、二つの方法があります。
ひとつは、寸法見本か、お手持ちの着物のいずれかを着てもらい採寸する方法です。もうひとつは、身体からメジャーを当てて計る方法です。
実際に着物を着て計る方がより正確に採寸が出来ますが、身体から計ることも可能です。
鏡の前で腕を45度にして確認下さい。着物の袖口がくるぶしの上辺りにくるのが丁度いい裄の寸法となりますので、着ている着物の裄が短い場合がよくあります。
その着物よりどれだけ裄を長くしたらいいかは、鏡の前で物差しを当てて採寸してみて下さい。現在の着物の裄+3cmのように丁度良い裄が割り出せると思います。
また、身体から計る場合には、メジャーを使います。この計りかたは、自分では計測しにくいので、他の人にお願いして確認してもらうのが良いでしょう。
背中側から計りますが、腕を45度にして、手首のぐりぐりから、肩山を通して、首下の地点を通し、肩山を通してから、腕を45度にした手首の地点にいきつきます。これを計ります。
すると、144cmなどと分かるでしょう。これは一つの例ですが、この数値を半分にしてみて下さい。144cm÷2=72cmとなります。この方の場合は、72cmの裄となります。
尺に換算するときには、72cm÷37.88cm=1.900 となりますので1尺9寸が、尺貫法での裄になります。
現在、仕立屋さんでは、尺貫法が使われていますので、cmでの単位で採寸表は作っておりませんが、お客様がcmで採寸頂いても換算できますので、寸法の採寸にあたっては、cmでの記載で大丈夫でございます。
それでも、もう少し詳しく男の着物の知識を知りたい方などは尺貫法での寸法を知っておくのもいいでしょう。