男着物・寸法関連についてQ&Aをご紹介しています。
Q. 私は身長が195cmあるのですが、着物が身体に合う寸法でできるのでしょうか。かなり高額になるとも聞いているのですが・・。
A. 195cmの男性のお客様でも、創るのは可能でございます。
当店では、これまでに身長は197cmの方から、ウェストは140cmの方まで作成実績がございます。身長の高井方でも問題なくサイズぴったりに仕上がっております。特に身長の高い方は時々おりますので、それほど珍しくなくなりました。
身長が高い方は、身丈も大きくなりますが、それに合わせて裄もなかり長くなります。身丈に関しては、さすがに195cmとなると一反では取りきれません。通常のお店ですと、反物を2反使って着物1着を作ることをおすすめされるとは思いますが、その方法だと余り生地が多く、もったいないと思います。
当店では、生地を選ぶときに足し布ができる反物をお選び頂けましたら、必要な要尺分だけを追加して、ご予算の負担にならないようにご案内しております。ただし、このような反物は限定されてきます。
あるいは、着物を羽織を同じ色でアンサンブルと言われる生地を使うと羽織の残り布が、そのまま着物に使えますので、実用的ではあります。着物と羽織を同じ色の反物を2反使っても、同じことです。
着物だけ寸法を合わせるのに、2反分を使うのであれば、2反の生地をやりくりして、着物と羽織を作った方が、経済的です。
あと、裄はどうしても割り入れして仕立することが多いでしょう。タイミングよく、超広幅の反物が手に入れば、割りを入れなくても綺麗に出来上がりますが、反物幅は1尺2寸(45cm)〜1尺2寸5分(約47cm)は必要です。
参考に、黒紋付の羽二重の生地では、特大サイズの1尺2寸(約45cm)幅がメーカーでも作られています。特注にしなくても織元でありますから対応が可能です。価格も2万前後高くなるだけですので安心です。また、紬のアンサンブルの場合でも1尺2寸(約45cm)幅のアンサンブルの反物が出ております。色数は4色です。ただし、こちらは一般の紬の価格相場と比べるとやや高価ですからご予算が少し余裕のある方向けです。アンサンブルで仕立上げると着物と羽織で20万少ししてしまいます。
当店では、他の紬の反物で2反使うのが実用的だと感じています。
予算は、選ぶ反物によって様々です。
化繊の生地でしたら、身長が高いからと言って、それほど高価になる訳ではありません。低価格でも大きいサイズの着物を誂える方法はございます。どのようなものを望んでいるかによって、もう少し具体的にご提案ができます。