男着物のTPOについてをご紹介しています。
A. 着ていく場所にもよると思いますが、着ている人が武者袴にブーツを履いても、その装いが見栄えのいい雰囲気になっていれば、好印象を感じることでしょう。
要するに、その人の個性と装飾品がバランスが取れているかという問題になると思います。誰もが、個性的な装いで似合う訳ではありません。
また、それを見る人も、その人の立場や考え方も反映されますから、身近な人に聞いて見るのもいいでしょうね。
例えば、居合をされているお客様から、「武者袴でブーツでいいでしょうか」というご質問を頂いたことがありましたが、そのお客様の場合は、周囲のお仲間も居合を学んでいられると認識されていると思いますので、その個性的な装いも、その人らしい姿、あるいは、その人を表現していて、好感が持てる素敵なものになったと思います。その後、お写真もご丁重にお送り頂き、拝見させて頂きましたが、とてもお似合いでいられました。
また、冬の寒い時期に、私が知合いに誘われて言ったイベントでは、紺系の紬に無地の馬乗り袴を履き、ブーツを履いている方と名刺交換しました。
狂言をされているとの事で、和装も慣れていられる様子が分かりましたがお話を聞いて見ると「とにかく冬は寒くて、雪駄や草履では大変なので、この時期はブーツに限りますよ」とお話をお伺いしました。
確かに、これなども冬の装いの工夫の一つでしょうね。ブーツをさりげなく履いて、とても素敵な袴姿が印象的でした。
龍馬は、黒紋付でブーツを履いていたのは有名ですが、実用的なだけでなく実に絵になるような、印象的な装いであったのが思い起こされます。
龍馬の有名な写真は、2枚共ブーツを履いていましたね。
和装は、自分で考えて、独自の工夫が出来るところも魅力の一つだと思います。